ストレスが原因で歯が痛い!?対策と治療法は?

スタッフブログ(一般)

辛い歯の痛みは、ときには生活に支障をきたしてしまいます。 ずっと痛いときもあれば、治療が済んだはずの歯が痛かったり、夜だけ痛みが発生したりすることもあるかもしれません。

歯の痛みといえば虫歯など歯の病気を考えるかもしれませんが、実は歯の痛みとストレスは大きく関係していることがあります。 歯に違和感や痛みを感じて歯医者で治療をしてもらったにも関わらず、歯の痛みが改善されないのであれば、その原因はストレスかもしれません。 意外なことかもしれませんが、体の不調が原因で風邪をひいたり熱を出すことがあるように歯にも現れることもあるのです。

 

ストレスで歯の痛みを感じる原因

虫歯や歯周病などがなく、歯や歯周自体に問題がないのに歯の痛みを感じることを非歯原性歯痛と呼びます。この非歯原性歯痛になる原因は複数ありますが、不安や気分が落ち込む抑うつといった心理社会的要因や、ストレスから来るほかの部位の痛みが歯の痛みを引き起こしていることもあるのです。

免疫力の低下

ストレスがある状態というのは、体の免疫力が落ちてしまっている状態でもあります。 そのため普段ならやり過ごせるようなことでも、体に不調として現れやすくなるのです。 免疫力が落ちた口内では、菌が繁殖しやすくなったり、健康な状態では起きないような炎症が起きて歯茎が腫れるなどの症状が出ることがあります。

ただこの場合ストレスがあっても、口内が本当に健康なら歯の痛みは発生しません。 ストレスから来る歯の痛みは、口内に何らかのトラブルがあることを教えてくれています。

歯ぎしりや食いしばり

ストレスがあるとき無意識のうちに歯ぎしりをしてしまったり、奥歯を強く噛んだりしてはいないでしょうか。 歯にいつも以上に強い力を加え続けることで、歯がひび割れてしまい、そこから炎症が起きてしまうこともあります。

頭痛や肩こりからの関連痛

ストレスを抱えて歯痛のある様子

 

関連痛という言葉をご存知でしょうか。

これはまったく別のところで起きている痛みが、ほかの痛みを引き起こしてしまうものです。 人間の神経は繋がっているため、どこかで痛みが起きたことが原因で、ほかの場所にも痛みが発生してしまうこともあります。

応急処置

まずはストレスの原因を解消しなければ根本的な改善には繋がりません。 ただストレスはすぐ解消されるものではありませんから、自宅でもできる応急処置をしましょう。

歯の痛みを感じたとき、一時的にその痛みを解消させるためには痛み止めを飲むのが効果的です。

また痛みを感じる患部をアイスバッグなどを使って冷やすのもいいでしょう。 血行が良くなってしまうと歯の痛みを強く感じてしまうようになるので、入浴を避けアルコールを控えることをおすすめします。

対応策や治療法

ストレス解消

リラックスできる環境のイメージ写真

 

ストレスを取り除かないことには免疫力は下がったままなので、根本的な痛みの原因が改善されません。ストレスを取り除く必要があります。

「そんなにストレスを感じていない」という人も、自分の今を振り返ってみましょう。 寝不足や不規則な生活、食生活の乱れなどが原因で、体は知らず知らずのうちにストレスを感じてしまっていることがあります。

また心因性のストレスが原因のこともあります。なにか心配事があったり、大きな悩みがある場合、ストレスをすぐに解消するのは難しいかもしれませんが、リラックスできる環境を作ることが大切です。

歯医者でメンテナンス

口内で炎症が起きていたり、歯のひび割れや歯ぎしりからくる痛みの場合、歯医者での治療が必要です。

炎症や腫れなどがない場合でも口内トラブルが起きていることも考えられます。 応急処置で痛みが収まったように感じても放置するのではなく、必ず一度は歯医者に行くようにしましょう。

たとえばストレスを感じたことで歯茎が腫れてしまったのであれば、歯周に歯石やプラークが付着している可能性が高いです。 ストレスがある状態でも歯周やプラークを取り除くことで、炎症が改善される可能性があります。

またしばらく歯医者に行っていない間に虫歯が進行し、神経まで達している人でもストレスがない状態では痛みを感じないこともあるのですが、免疫力が落ちた状態になると神経が過敏になって強い痛みを感じることもあります。

歯周病は自覚症状が出にくいですが、状態が悪化しているときにストレスを感じると、抵抗力が一気に落ちるので、急に歯茎が腫れてしまうこともあるのです。

ストレスが原因の歯の痛みの場合、ストレスが解消されて歯の痛みを感じなくなることもあるかもしれませんが、痛みの原因が複合的な場合もあるので、必ず歯の専門家である歯医者でチェックアップを受けてください。

ストレスから来る歯の痛みは歯の健康のバロメーター

歯の痛みを感じたとき、自分でその原因を見つけるのはなかなか難しいと思います。

ただ痛みを感じて治療をしてもなかなか改善されない場合や慢性的ではない痛み、疲れているときに感じる痛みであれば、ストレスが原因の可能性が十分に考えられます。 歯医者で適切な治療を受けながら、規則正しい生活や、ストレスの少ない生活を目指しましょう。

 


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