初めての歯医者でかかる初診料と時間について

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歯医者に行くとかかる「初診料」。明細を見て、「これは何にかかった料金だろうか」と感じたことがある人もいるでしょう。かかりつけの歯医者でも、初診料がかかっていて、不思議に思った経験がある人もいるかもしれません。

この記事では、歯医者でかかる初診料について知りたい人に向けて、初診料の概要や金額の目安を解説します。歯医者への受診を考えているものの、初診料の金額に不安を持っている人はぜひこの記事を最後まで読んでみてください。

 

そもそも初診料とは?

 

初診料は、1つの病気に対して初めて病院で診察してもらうときにかかる費用のことです。ずっと同じ病院に通っていても、新規の治療でかかる際に初診料は発生します。

また、同じ疾患についての診察であっても、以前の来院から期間が3カ月空いた場合は、再び初診料がかかる仕組みになっています。

初診料は、厚生労働省によって診療報酬で定められている基本診療料の1つです。令和3年4月末現在、初診料は261点となっています。診療報酬は、1点につき10円の計算です。つまり、令和3年4月末現在の初診料は、261点×10円=2,610円になります。

例えば、自己負担割合が3割の人が歯医者で治療を受けた場合は、2,610円×0.3=783円を窓口で支払うことになります。

初めての歯医者に行くときに必要なお金は診療内容によって異なる

 

初めて歯医者に行く場合は、初診料以外にも、レントゲン代や各種検査代がかかります。医療費を3割負担する人の場合は、全部で1,000~4,000円程度かかることが多いです。

まず、歯医者に行くと、口腔内がどのような状況にあるのかを確認するところから始まるケースが多いでしょう。そのため、レントゲン写真や口腔内写真を撮影することになります。さらに、各種の検査を行うことでしっかりと現状把握を行い、適切な診療につなげていく歯医者がほとんどです。

なお、初診料以外の診療費については保険診療ならば医院ごとの差はありません。ただし、自由診療だと医院によって異なるので、金額が気になる場合はあらかじめ歯医者に電話などで確認することをおすすめします。

関連情報:保険診療が適用されると初診料は抑えられる

保険診療とは、健康保険が適用されて3割負担などで受けられる診療です。

一方で、治療方法が特殊であったり、材料が一般的なものよりも高級であったり場合は、保険が適用されず自由診療の扱いになります。この他、審美目的の治療を受けるときも、病院が自由に料金を設定できる自由診療となる仕組みです。

自由診療の例としては、審美面で優れているセラミックを使用して歯にかぶせものをする治療があります。ちなみに、銀歯であれば保険診療になります。

なお、歯医者で保険診療を受けるためには、保険証を持参しなければいけません。診療を受けるときに保険証を忘れて来院した場合は、保険適用前の金額を全額自費で支払わなければなりません。場合によっては、後日保険証を持参することで差額を返金してもらえる場合もあります。

保険が適用される範囲の治療のために歯医者に行く場合は、必ず保険証を持参するようにしましょう。

2回目以降は初診料ではなく、再診料がかかる

初診料を支払うのは1回目のみですが、2回目、3回目は何もなくなるのかというと、そうではありません。2回目以降には「再診料」という診療報酬科目があり、その金額を支払うこととなるのです。

先に解説した通り、初診料がかかるのは、基本的に同一の疾患に対しての最初の治療のときだけです。歯医者では、たとえば虫歯の治療の場合を取ってみても、治療が1回で終わることはまれです。診療を複数回に分けることで、経過を見ながら少しずつ治療をしていきます。

再診料の診療報酬は国の制度で決められており、53点です。これを患者が支払う料金に換算すると、530円になります。健康保険の加入者で医療費の負担割合が3割である場合だと、歯医者の窓口で支払う再診料は159円です。

なお、前述の通り、最後に歯医者で治療を受けてから3カ月以上の期間が空いたタイミングで再来院すると、再診料ではなく、初診料が発生するので覚えておきましょう。

歯医者の初診に関するよくある質問まとめ

 

最後に、歯医者の初診に関するよくある質問を4つまとめて紹介します。ここまでの解説で気になる点がある人は、ぜひ以降のQ&Aを確認してから歯医者を受診することをおすすめします。

初診にかかる時間は?

歯医者の初診にかかる時間の目安は、通常、30分程度~1時間ほどです。初診時には患部や口腔内全体の様子をよく見るため、レントゲン撮影や検査を行うことが多いです。そのため、場合によっては目安の時間よりも診察時間が長くなる可能性もあります。

また、初めての歯医者に行くときは、名前や住所などをカルテに記入してからの診察になります。歯医者に行くときは、できるだけ時間に余裕を持って来院した方が良いでしょう。

ちなみに、再診の場合でも所要時間はほとんど変わりません。

初診のときは予約時間ちょうどに行っても大丈夫?

初診時は、予約時間よりも10分程度早めに来院することをおすすめします。なぜなら、初診のときには、問診票を書かなければならないためです。

問診票の内容は病院によって違うので一概には言えませんが、A4用紙1枚程度のところもあれば、2~3枚に及ぶ細かい質問に回答しなければならない病院もあります。

また、歯科医院のWebサイト上に問診票があり、自宅でダウンロードして来院時に持参できるケースも増えているので有効に活用しましょう。

初診のときの持ち物は?

歯医者の初診のときに必要な持ち物は、以下の通りです。

  • 保険証
  • おくすり手帳
  • 診察券
  • 各種医療証
  • 他院からの紹介状
  • 使用中の義歯
  • 糖尿病手帳やアレルギー記録、障がい者手帳など
  • かかりつけ医での検査結果
  • 抜けたり割れたりした歯、かぶせものなど

特に、保険証、おくすり手帳は必須アイテムと言えますので必ず持参しましょう。診察券をすでに持っている場合は、あわせて窓口で提出してください。

また、紹介状や診療情報提供書、そして使用中の義歯がある人は義歯を持って行ってください。持病がある人は、普段の体調を記録している手帳を持参しましょう。歯が抜けたり、割れたりといったトラブルで診察を受ける場合は、トラブルのあった歯を持っていくことを忘れないようにしてください。

大学病院の歯医者は初診料が高いって本当?

大学病院の役割は「救急患者や重大な病気を患う人を診る」というものです。以前から、大きな病院では、軽症にもかかわらず大学病院などへ来た患者さんに対して特別の料金を請求できることになっていました。

平成27年に、国の制度である医療保険制度改革法が変わり、以下通り改正されました。

  • 大学病院は地域の病院と連携を取る
  • 紹介状なしに大きな病院を訪れた患者さんに対して初診で3,000円以上、再診でも1,500円以上の金額を請求できる

したがって、紹介状がない状態で大学病院の歯科を受診すると、特別料金が請求されて、結果的に医療費が高くなるというわけです。

口腔内に何か症状が現れたときには、まず地域の歯科医院を受診してみてください。その上で、大病院での診療が必要と判断された場合には、地域の医院に紹介状を用意してもらって予約を取るという手順を踏むのがおすすめです。

まとめ

歯医者を初めて訪れる、または久しぶりに訪れるとなると、いろいろと不安があるかもしれません。初診料が発生する場合もありますが、国の制度の下、請求される適切な料金なので安心してください。行ったことがない歯医者に行く場合は、できるだけ時間に余裕を持って来院するようにしましょう。

神谷歯科医院では、カウンセリングを丁寧に行っています。その上で、口腔内の健康を維持するために、患者様にとってベストの治療を提供します。その他、予防歯科にも力を入れているので、日常的に口腔内の健康を維持するためのサポートも受けられるのがポイントです。

歯やお口の健康について心配ごとがありましたら、神谷歯科医院にお気軽にご相談ください。

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