噛み合わせが体に与える悪影響と重要性

「噛み合わせ(咬合)」とは、上下の歯の接触の仕方を言いますが、そこに関わる組織は歯だけでなく、歯を支える歯周組織・頭部~顎~首にかけての咀嚼(そしゃく)筋群・顎関節と幅広く、噛み合わせの乱れによって引き起こされる症状は多岐に渡ります。

噛み合わせが悪くなると、上下の歯の接触点数が減少するので咀嚼(そしゃく)の能率が悪くなります。咬合接触点数が減少していると、接触のある歯だけに咬合力が集中してしまうことになります。さらにそれらの歯の支えが弱くなっている状態(歯周病)であれば、通常のかむ力によっても大きな問題が発生します。また前歯の噛み合わせが悪くなると発音がしにくくなったり、話す時に唾が飛んだり、唇が閉じにくくなったり、口が渇いたり、見た目も悪くなる場合があります。

歯は条件によって位置をかえるので、噛み合わせも変化します。歯が1本抜けても、噛み合わせが悪くなります。噛み合わせは単に咀嚼(そしゃく)だけに影響を及ぼすだけではなく健康にとって大変重要な要素ですので、歯、歯周組織、舌、顎(がく)関節、関連する筋肉を常に健康であるようにメインテナンスを心がけましょう。

※咀嚼(そしゃく)とは…食物を細かくなるまでよくかむこと。

噛み合わせが悪いと引き起こされる15の症状

・肩こり
・気鬱(きうつ)
・頭痛
・腰痛
・歯の磨耗
・歯ぎしり
・食いしばり
・不安・イライラ
・歯周病
・知覚過敏(ちかくかびん)
・虫歯
・めまい
・顎関節症(がくかんせつしょう)
・歯の根元の欠損
・体の歪み

このような悩みはありませんか?噛み合わせだけが原因とは限りませんが、噛み合わせも一つの原因として考え、一つでも当てはまる方はぜひお気軽にご相談ください。

鏡を見て歯をチェックする男性

噛み合わせのズレと全身の関係

正しい噛み合わせとは、咀嚼(そしゃく)に関わる組織の調和が取れた状態です。
噛み合わせが乱れると、顎(がく)関節に大きく影響します。顎(がく)関節は、体の軸である背骨につながっていて、全身のバランスを取る際に大切な役割を果たしているほか、首から上の筋肉とも密接に関係しています。そのため、顎(がく)関節のバランスが乱れると、全身に悪影響が及び、精神的な症状から肉体的な症状までさまざまな症状を引き起こすのです。
一般に歯科の疾患は進行性であり、自然治癒することなく、時間の経過と共に悪化していきます。
自覚症状が現れるほど状態が悪化する前に、その前兆に気付けること、また、悪化してしまった時に再発予防につながることが重要であり、そのためには、適切な噛み合わせの診査・診断が必要になります。

先ずはすぐにでも実践できる3つの行動

噛み合わせの中でも特に「食いしばり」の症状に対処するために普段の日常から出来ることがあります。
・歯を離す
・脱力する
・口を開ける
これらの行動を目につくところにメモを貼るなどして無理のない程度に意識してみる。
自分自身が歯を接触しているということを自覚して、構えすぎず、無理のない範囲で歯を接触させないようにすること。そうすることによって、治療しても変わらなかったさまざまなお口の悩みや慢性的な頭痛や肩こりが解消されるかもしれません。

治療を始める前に必ず噛み合わせチェックを

噛み合わせは「歯を長持ちさせるには一番重要な治療」です。
噛み合わせから引き起こされる症状の中でも特に”しみる、痛い、浮いてる”などの自覚症状がある場合、痛みなどの症状を改善するための処置としてすぐに歯を削られたり、神経を抜かれたりという治療をしてしまいがちです。そういった治療をすることによって、結果的に歯の寿命が短くなってしまいます。
噛み合わせが原因と気付かずに治療をしてしまう前に、噛み合わせチェックの検診を受診し、検査を受けた上でなるべく歯を削ったり、神経を抜いたりすることのないような治療を進めていくことをおすすめします。
まず、少しでも気になる症状がありましたら、ぜひ噛み合わせチェックのために神谷歯科医院にお越しください。

歯科検診イメージ

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