インプラント手術の流れ・注意点とメンテナンス

インプラント治療の流れ

1.まず問診しCTの撮影を行いお口全体の情報を得て医師からの診断および治療計画が提案されます。

2.インプラント手術の注意点
手術前の注意事項
飲酒は控え、睡眠を十分とって体調を整えておいてください。 食事、服用薬剤について指示がある場合は必ず守ってください。

手術当日の注意事項
軽くお食事をされて、楽な服装でご来院下さい。 長髪の方はまとめてください。 術後2週間くらいは禁煙にご協力ください。 など細かい指示を受けて頂き お口の中の歯垢、歯石を取り除き口腔内を雑菌の少ない環境にして手術に整えます。

3.ope(インプラント埋入)
基本的に局所麻酔で行います。不安要素が強い方は全身麻酔で行うこともあります。 1時間から2時間で終わります。 治癒状況によりオペ後2週間ほどは消毒に頻繁に来ていただくことがあります。

4.2nd
埋入後、レントゲンなどで経過を追い、一定の期間(2〜6ヶ月)をおいた後、2回目の手術を行います、これは骨と結合したインプラントに歯を支える土台(アバットメント)をネジでとめる手術です。 歯肉を少しメスで開いて、土台をとりつけ歯肉を綺麗に整えます

5.インプラント完成
歯をつくります。 型取りは普段使用する型取り材料とはちがって、より精密な型取りができるシリコン材を使用します。 多数歯であったり咬合が不安定な場合、いきなり歯を作らず、仮のプラスチックの歯で様子をみる場合があります。

6.メンテ
インプラント完成してからは 年に2~3回 定期的にお口の状態のチェック、レントゲンで骨の状態の確認、清掃、噛み合わせ 長く快適にインプラントを使い続けるためにメンテナンスが重要になります。

抜けた歯をそのままにしていませんか?
抜けた歯をそのまま放置すると、抜けた歯のスペースを埋めるように隣の歯が倒れてきたり、歯並びや噛み合わせ、身体全体に影響がでてきますので早めの治療が大切です。

神谷歯科医院の詳しいインプラント治療の流れについてはこちら>>

神戸三宮・元町の神谷歯科医院のインプラント手術風景

インプラント治療前・治療後の注意点について

インプラント手術を受けられる前に気をつけるポイントをお知らせします。

1.日常的に服用している薬がある場合は、必ずドクターに伝えてください。

2.疲労や睡眠不足は、手術途中に具合が悪くなってしまう事も考えられます。また、風邪での咳や鼻水で口呼吸が出来ないと口の中の手術が難しくなってしまうので、十分に睡眠し、休養を取り、体調を万全にしましょう。

3.手術前の一週間は、出来るだけ飲酒、喫煙は控えて頂きたいです。

次にインプラント手術後の注意点です。

1.うがいはあまりしない様にして下さい。

2.食事は麻酔が完全に切れてから、柔らかい物から反対側で噛んで食べる様にしてください。

3.個人差はありますが、顔の腫れなどが出る事があります。2・3日目がピークな場合が多いので、冷やしてください。ただし、冷やし過ぎは厳禁です。

4.お風呂は長時間は避け、シャワーにしてください。また、2・3日は過度な運動を避け、飲酒・喫煙は出来るだけ控えてください。

インプラント治療のレントゲン画像

インプラントのメンテナンスの必要性

インプラントは、一部取り外しができるものもありますが、基本的に取り外しが不要な比較的新しい治療法ですので、ご存じの方も多いと思いますし、実際にインプラントを導入された方もいらっしゃると思います。 しかし、インプラントにおけるメンテナンスの必要性、重要性について皆様はどれだけご存知でしょうか。
ここでは、インプラントのメンテナンスの内容および必要性、重要性について説明します。
インプラントのメンテナンスとは、どんなことをするのでしょうか?

1. インプラントの周囲炎
インプラントは顎の骨の中にチタンでできた歯の根の部分を埋入したものですが、インプラントと歯肉の間には、天然の歯と歯肉の間にあるような溝が存在します。天然の歯の場合、この溝に歯垢などの汚れが長期間溜まった状態になりますと、歯周病菌が増加してその周囲の歯周組織に炎症を起こしますが、インプラントでも同様に歯肉との間の溝に汚れが溜まっていますと炎症を起こします。天然歯の場合は「歯周病」と呼びますが、インプラントの場合は「インプランント周囲炎」と別の病名で呼びます。

2. インプラント部のチェック部位
天然歯の根の表面は歯根膜と呼ばれる組織で覆われているのですが、インプラントにはこの歯根膜がありません。
歯根膜には小さい血管などが付着して、根の周囲の免疫などに大きな影響を与えているのですが、歯根膜の存在しないインプラントは免疫力が働かず、一度炎症が周囲で起こると、なかなか治りにくい状況になります。そのため、インプラントのメンテナンスでは、インプラントと歯肉の間の溝の状態が安定しているかどうかを、チェックします。
具体的には、溝の深さの変化や、歯肉の炎症の有無、レントゲンによるインプラント周囲の骨量の変化などを調べます。
特にプラークなどが歯と歯肉の間の溝にたまっている場合は、インプラントを傷つけないような特別な器具を用いて、周囲を綺麗にしていきます。 必要に応じて、消毒や薬の投与を行い、炎症を抑えるように処置することもあります。
また、歯根膜は、噛み合わせによる受けた力を上手に分散させるクッションのような働きをし、また歯の噛む力を感じて調節する働きがあります。しかし、インプラントにはこの歯根膜がないために、噛む力の調整ができません。
人間の歯は、皆様が思っている以上に強い力で噛んでいるため、歯根膜がないインプラント部位では強い負荷がかかることになり、被せ物が傷んできて、最悪壊れることがあります。また、インプラントと対合して噛みあっている歯に大きなダメージを与えているケースもあります。
メンテナンスでは、上述の事態が発生していないかのチェックも行い、必要であれば噛み合わせの調整なども行われます。

3. 人工歯根の違いによるメンテナンスの違い
インプラントはチタン製の人工歯根を使用されるのが主流ですが、骨との良好な結合を促すために、ハイドロキシアパタイトと呼ばれる成分をインプラントの表面にコーティングした「HAインプラント」と呼ばれるものも使用されてきています。このHAインプラントはたしかに、インプラントと顎の骨との良好な結合に、大きく貢献するメリットがあるのですが、インプラントにハイドロキシアパタイトが噴霧されることで、インプラントの表面が凸凹した荒い状態になっています。 そのため、汚れが付いてしまうと取れにくく、インプラント周囲炎にかかると、炎症が早く進行してしまい、治療が難しくなるデメリットがあります。
結果として、HAインプラントの場合、メンテナンス頻度が増える傾向が見られます。

4. 自分でメンテナンス出来ることはなんでしょうか?
インプラント施術後のメンテナンスを定期的にしっかり行っていても、口腔内の汚れは日々溜まってきます。インプラントを長持ちさせるために最も大切なのは、やはりご自身の日頃の口腔内のケアとなります。

5. インプラント部位のケアのポイント
人工歯根と接合している被せ物自体は、天然歯の固さに非常に近いセラミック製のため虫歯にはなりません。 よって、インプラントと歯肉の間の溝がどれだけ清潔に保たれているかが重要なポイントになってきます。
インプラントを入れた後は必ず歯科医院から磨き方などの指導があると思いますので、しっかりと理解して、インプラント部位のケアを行っていく事が大切です。

6. 取り外しの出来る被せ物は歯科医院で
人工歯根と接合している被せ物はセメントで永久固定されているものが多いですが、中にはネジで取り付けられているものもあります。
被せ物がネジで取り付けられているものは取り外しができるため、被せ物を外して直接インプラントを確認しながら、クリーニングを行います。
このクリーニングは、ご自身では出来ませんので、歯科医院で行う事になります。

7. 食生活の面でのケア
日頃の食事の内容についても、歯科医院でどのようなものが適切なのか、説明があるかと思いますが、最終的にはご自身の判断で選択される事になりますので、ご自身が率先して注意していく事になります。
特に、歯肉の間の溝に入りやすい食べ物、食べカスが残りやすいは要注意です。

8. マウスピースによるケア
インプラントは縦の力にはある程度の強さを発揮しますが、歯ぎしりなどによる横の力には比較的弱い特徴を持っています。
歯ぎしりの習慣の兆候が見られる場合には、マウスガードを作ってインプラントを守っていく必要があります。

9. まとめ
インプラントのメンテナンスは、患者様と歯科医院の双方の協力が不可欠です。
インプラントを受けた方は、積極的に歯科医院のスタッフの方とコミュニケーションをとるよう心がけて下さい。
もしこれから、インプラントをやりたいと考えておられる方は、神谷歯科医院での治療をご検討ください。

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