噛み合わせは早く治療した方が良い

スタッフブログ(矯正)

放置するといろいろな症状が起こる

噛み合わせは、上の歯と下の歯が、局部的に負担をかけることなく接触できることが理想です。

しかし、そのような正しい噛み合わせが出来ている人はそうそういません。これは、歯並びや高さがきれいに合わさっているだけで正しい噛み合わせになることはなく、姿勢や身体のゆがみ、頭蓋骨のねじれなど、様々なことが起因してくるためです。噛み合わせが悪いまま放置していると、全身への不調を引き起こすことがあります。不調の事例として、頭痛やめまい、腰痛などがあります。口周りの筋肉は首や肩の筋肉と密接に連携しているため、これらの筋肉に負担がかかります。

そしてそれを補おうとして結果的にバランスが崩れてしまうのです。また、精神的な面へ影響を及ぼすこともあります。たとえば、顎関節症を発症してしまうと、自律神経失調症に似た症状や、うつ病にかかる人もいます。

一見関連がないように見える場所だけではなく、お口の中自体にも問題が出てきます。噛み合わせが悪いと片側だけで食べ物を食べるようになりがちです。

そうすると、特定の歯だけに強い圧力がかかかった状態で歯が噛むときに揺れるので、歯周ポケットが広がり歯周病になったり、既に歯周病にかかっている場合はひどくなったりします。ほかにも、しっかりと噛めないことから殺菌効果のある唾液がうまく分泌されないことや、噛み合わせが悪い原因が歯並びであれば、隅々まで歯を磨けないことなどが原因で虫歯や歯周病の発症リスクを高めてしまいます。

不調と虫歯や歯周病などの病気になると、結果として治すために治療費が発生してしまいます。しかし、根本的な原因がそのままだと、再発やなかなか治らない恐れがあります。そのため、原因となる噛み合わせからきちんと治療をすることが大切です。

噛み合わせを悪化させる癖などを見直そう

頬杖をしている写真

 

噛み合わせを悪くさせている原因のひとつに、癖があります。この癖を自ら認識して直していくことが重要です。たとえば、噛み合わせを正しくするために歯列矯正治療をしたとしても、日ごろの癖が直っていなければ再度歯列矯正治療をする前の状態に噛み合わせが戻ってしまいます。

悪くしてしまう癖には日常的なものが多く、座っているときに頬杖をついている、爪を噛む、歯を食いしばっているなどが代表的です。頬杖は左右のバランス、爪を噛むのは前後のバランスに影響があり、歯の食いしばりは歯がすり減り高さが合わなくなり、全体的なバランスに影響が出てしまいます。意識的に直していくためには、目のつくところに注意事項を記載したメモを貼っておくなどの努力も必要です。

ほかにも、虫歯の治療などで詰め物や被せ物により噛み合わせの悪化を招くこともあり得ます。虫歯の治療で詰め物や被せ物を使用している人は、歯科医師に言って自分の歯型や歯の高さにあっているかどうかを診察してもらいましょう。そのままの状態でいると、顎関節にも負担がかかりやすく顎関節症などのリスクを招きます。

自分の癖が分からないという場合は、専門的に治療してもらうために対応診療項目に噛み合わせがある歯医者へ足を運んでみましょう。顎に痛みがある場合は、対応診療項目に口腔外科があると症状に効果的なお薬を処方してもらえることがあります。

医療機関で行われる治療方法について

マウスピース・ナイトガードの写真

 

噛み合わせを正しくするための治療方法はいくつかありますが、軽度の症状であればマウスピースを使用した療法が多く実施されています。これはマウスピースを日常的に装着する方法です。眠っているときや無意識の歯ぎしりや食いしばりも悪化の要因です。マウスピースを装着していれば、このような行動をしても顎関節のダメージを軽減できます。

マウスピースを使用した療法ではズレが大きくて改善しないケースもあります。その場合には歯列矯正を実施することもあります。

具体的にどのような矯正をするか、これは患者さんの症状の程度によって変わってきます。矯正は歯を徐々に動かして正しい歯並びにしていきますから、どうしても時間はかかってしまいます。全体的に矯正する場合、2年半から3年程度かかるケースも見られます。

しかし、前歯だけなどの部分矯正を選択する場合、短ければ2か月間と比較的短期間で治療が完了が可能です。

生活習慣が噛み合わせに大きく関係する事例も見られます。そこで認知行動療法をとる場合もあります。

カウンセリングによって、どのような癖が影響しているかを分析します。そして患者さん自身にその癖を自覚してもらって、生活習慣を見直してもらうアプローチです。

症状が重いと痛みを伴うケースもあります。必要に応じて、応急処置として痛み止めや筋弛緩剤を打つことで痛みを軽減する対応をとる場合もあります。

費用が不安な場合は、あらかじめ保険が適用できる治療範囲を確認しておきましょう。

自覚症状がある場合は専門医の診察を受けることが先決です。

神谷歯科医院では噛み合わせ治療もを対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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