睡眠時無呼吸症候群は歯列矯正で治せるのか

身に覚えがなくても、家族にいびきがうるさいと言われた事はありませんか。いびきをかいてしまう人は、もしかすると睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
最近は無呼吸症候群の症状が続くと危険であるとテレビなどのメディアで取り上げられる機会が多くなったことにより、ご自分の睡眠時の状態がどうなってるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

無呼吸を引き起こしている原因の一つに歯列の乱れがあり、この場合は歯列矯正で治る可能性があります。
今回は睡眠時無呼吸症候群の症状や原因、歯科分野での治療についてご紹介します。 睡眠時無呼吸症候群の様子

睡眠時無呼吸症候群の症状とは?

無呼吸症候群には次のような症状が報告されています。
いびきが大きいことや、夜中に何度も目を覚ましてしまったりすることが代表的な例です。あまり知られていませんが、ふくらはぎがこむら返りを繰り返すことも症状の一つなので、頻繁にふくらはぎがつるという場合は注意しましょう。 寝ているときなので自分ではなかなか気付きにくいものですが、特にいびきをかいている途中で呼吸が止まることが多いと家族から指摘されたときは、早めの受診を検討してください。頻繁に目が覚めることは不眠症につながりますし、呼吸が止まる症状は思っている以上に危険な状態です。

目が覚めているときもいくつか自覚症状があります。
例えば、熟睡できていないので昼間なのに強烈な眠気に襲われたり、頭痛に悩まされたりする頻度が増えてきた場合などです。寝不足の状態ですから集中力が散漫になることもあれば、場合によっては突然意識を失うケースも見受けられます。

このような症状があるときは早めに診断を受けて、状況の改善をおすすめします。
なぜかと言うと、酸素が体に廻らなくなることで低酸素状態となるためです。低酸素状態になると、私たちの体の中の血管が大きく傷ついてしまいます。これが元となって体のあちこちで炎症が起き始めます。怖いのはそれだけではありません。脳の認知機能にダメージを与えてしまうのです。 このような生活が続くとホルモンの分泌が異常をきたしたり、自律神経のバランスが乱れることで体調不良が起きたりします。その結果、高血圧や不整脈、脳卒中などの罹患率も非常に高くなるため、早めの対策が必要です。


なぜ無呼吸症候群が起こるのか

無呼吸症候群の原因の一つとして肥満があります。
豊かな食生活や運動不足などにより、首回りが脂肪で太くなると喉の通りが悪くなり、息がしにくくなります。昔に比べて明らかに体重が増えた方で、夜中にいびきが気になるという方は注意が必要です。 しかし体型が太ってないから大丈夫というわけではありません。肥満体型ではない方でも無呼吸症候群になってしまう可能性があります。

肥満体型の方と肥満体型でない方

それはアゴが小さかったり、歯並びが悪い場合です。アゴが小さい場合や歯並びが整っていないと、口の中の空間が狭くなり、舌が喉の奥に引っ込んでしまいます。これにより、舌で圧迫されて喉が狭くなるので空気の通りが悪くなり、いびきが出やすくなります。

肥満体型の方は標準体型になるよう努力が必要ですし、歯並びが悪い方は歯列矯正をするなど、お口の環境を整えることが先決です。


歯列矯正にはいくつか種類がある

無呼吸症候群を解消するために歯列矯正を受ける場合、下アゴを前方へ誘導したり、歯列を拡大して舌を前方に出せるようにします。
今回は歯列を拡大治療する場合の矯正治療の種類をご紹介します。

ブラケット

一つは金属ブラケットです。1本ずつ歯にブラケットを装着します。 あとはこのブラケットをワイヤーで1本ずつ繋いで固定しますが、このとき使用する素材が金属ブラケットとなります。確実な治療ができることが最大のメリットであり、万が一ブラケットが外れたとしても本人がすぐに気付くことができますし、すぐに補修することも可能です。

審美性に優れたクリア―ブラケットなら素材が透明もしくはホワイトなので、金属ブラケットに比べて他人から見たときに目立ちにくいのが特徴です。金属ブラケットに比べると治療費は高いですが、金属ブラケット同様のメリットもあります。

マウスピース

またマウスピースで歯列矯正をすることもできます。 ブラケットやワイヤーを使わないタイプなので、矯正中であることが周囲に分かりにくいという特徴を持っています。発音しやすいのもマウスピースの特徴ですし、取り外しができるので衛生的な面もメリットとなります。 ただし、歯並びの乱れが軽度の方向けなので、マウスピースによる歯列矯正が難しい方もいます。

舌側矯正

舌側矯正は、歯の裏側にブラケットを付けるタイプなので、外から見たときは矯正中であることがほとんど分かりません。 仕事上、人と接する機会が多い方や、人に見られる機会が多い方などの場合は、舌側矯正がおすすめです。

歯並びや咬み合せを治しておくことのメリットは、単にキレイな歯並びになるだけではなく、イビキや無呼吸症候群のリスクを取り除くことになるのです。 実際に歯科医院で診察してもらい、どの治療法が適しているのか担当医師と相談しながら進めると安心です。できるだけ早く治療をするようにしましょう。