あの憧れの芸能人のように白くて綺麗な歯になりたい!
前回のブログでお伝えしたように歯の着色にはいろいろな原因があります。 ▶︎ホワイトニングについての前回のブログ>>
ステインによる外部からの着色もありますが、歯の組織そのものの老化や歯ができる家庭でお母さんの飲み薬などで変色が起こることがあります。 テレビや雑誌で芸能人やモデルさんを見ていると、歯並びと歯の色が綺麗だとそれだけで印象的に見えますよね。 今では一般の方たちでも手軽に歯医者で歯を白く出来るようになりました。では一体どのような方法で歯を白くする患者さんが多いのでしょうか?
歯医者では歯を白くする方法として、ラミネートベニア(保険外治療)、ホワイトニング&オフィスホワイトニング(保険外治療)、合成樹脂で用いて作られた補綴物(保険内治療)、陶材を用いて作られた補綴物(保険外治療)があります。それぞれのメリットデメリットをご紹介します。
1.ラミネートベニア(保険外治療)
歯の作られる過程で、歯そのものの色が変わっている場合には表面をいくら磨いても白い歯にはなりません。 しかし、虫歯などが原因ではありませんので、歯を大きく削る必要はありません。表面を一層削って、その部分を白い歯の形に作られた薄いセラミックスで覆うことで白い歯を手に入れることができます。ラミネートベニアに向いている人は、「短期間で美しい歯を手に入れたい人」や、「歯の白さだけでなく、形やすきっ歯を治したい人」「気になる歯が1本、2本だけある人」です。ただ、デメリットとしては施術内容の面で、健康な歯のエナメル質を削らなければならないことと、噛み合わせの悪い人や、歯ぎしりがひどい場合には、貼り付けたラミネートベニアが割れてしまうこともあります。
【施術前の写真】
【ラミネートベニア装着後の写真】
2、オフィスホワイトニング&ホワイトニング(保険外治療)
一般的にホワイトニングと呼ばれるものはホワイトニングの薬剤を歯に浸透させて、歯の中の色の成分を脱色させることです。歯の表面にはエナメル質、その中には象牙質があります。エナメル質は透明ですが象牙質に歯を黄色く見せる成分があります。過酸化水素などの薬液で象牙質の着色成分を分解し白く見えるようにするのがホワイトニングですラミネートベニアの様にすぐ白い歯になるわけではありませんが、歯を削ることに抵抗がある人には、適しています。歯科医院で行う方法(オフィスホワイトニング)と自宅で少しずつ行う方法(ホームホワイトニング)の2つがあります。
【オフィスホワイトニング】
オフィスホワイトニングは専用の薬剤を歯の表面に塗布し、ライトを当てて歯を白くしていくホワイトニングです。1度の施術で十分実感できる効果を得られ、比較的短期間で白くなりやすいので、予定があってホワイトニングの効果を早く実感したいという方や、お手軽にホワイトニングをしてみたいという方におすすめです。
【ホームホワイトニング】
ホームホワイトニングとはマウスピースと薬剤を使用して歯科医院に何度も通わず自宅でできるホワイトニングのことです。もちろん自宅以外でも材料があればどこでも行うことが可能です。 まずは歯医者で歯型を取り、マウスピースを作成します。マウスピースにホワイトニング用の薬剤を入れて、自分の好きなタイミングで1日2時間程度装着します(ホワイトニング薬剤により異なる)。マイルドな薬剤を使用するため、最低でも2〜3週間程度期間が必要となります。飲食による、着色などに多少の戻りはありますが薬剤を追加購入し続けると また再開できるのもメリットかと思います。基本的には、治療費は自費治療になります。★ホワイトニングのコース内容・料金はこちら>>
3、白い詰め物・被せ物について
虫歯になった歯の治療では、原則的に歯質を削らなければいけません。 虫歯菌が感染した歯質は、自然治癒することがなく、放っておくとどんどんと溶かされていってしまうからです。 削った分の歯質を、詰め物や被せ物によって補います。歯の機能まで失うことはありませんが、使用する材料によっては、審美性が低下します。ここでは、審美性にも配慮した詰め物や被せ物について、紹介します。 また、過去に白い歯に治したのに数年経って、素材によっては再度、変色してしまうことが有ります。
【白い被せ物が変色した場合】
また、せっかく白い歯に治したのに数年経って、素材によっては被せ物(クラウン)が変色によって変わってしまうことが有ります。 残念ですが、被せ物(クラウン)を入れ直す以外には白さを戻すことは難しいでしょう。白い歯にする材料は大きく二つに分けられます。
①合成樹脂で用いて作られた補綴物(保険内治療)
レジン前装冠・CADCAM冠など
主として保険診療で用いられる合成樹脂を用いた冠は、次第に樹脂が様々な色素に染まって変色してしまう事が多く見られます。このような冠はまた変色を生じる可能性があります。
②陶材を用いて作られた補綴物(保険外治療)
セラミッククラウン・メタルボンドクラウンなど
変色の少ない陶材を用いた被せ物(クラウン)は、丈夫でもあり、天然歯に近い自然な色調を長く保つことが可能です。
左)金属冠(保険内治療) 真ん中)ゴールド冠(保険外治療) 右)セラミッククラウン&メタルボンドクラウン(保険外治療)
金属の冠を被せていた奥歯を白い歯にする場合、陶材を用いて作られた補綴物(被せ物)セラミッククラウン・メタルボンドクラウンなどで直す事になります。 金属の冠を被せていた奥歯を白い歯にすることは、保険外治療になります。笑った時に銀歯が見えるのが気になる場合などは保険外の白い冠を選択されることになります。ただし、白くするためには有る程度冠の厚みが必要です。あまり薄いとセラミックスが割れやすくなります。歯の噛み合わせの状態によっては、白い被せ物をいれるのが難しいこともあります。
【白い詰め物が変色してきた場合】
詰めて白い歯にしたのに、いつの間にか黄ばんでいるのに気付く事があります。 合成樹脂や白いセメントを詰めて虫歯の穴の後を白い歯にしたのに、いつの間にか変色してしまったらどうしたらいいでしょう。 残念ですが、詰め直してもらいましょう。白い歯にするために合成樹脂やセメントで詰めた場合、往々にして時間が立つと変色が起こってきます。材料の改良で段々長い時間変色せずに保たれるようにはなっていますが、一度変わった色は、詰め直しをしなければ白くはならないと思われます。また、変色と同時に材料の劣化が起きている可能性もありますし、歯の間から虫歯ができているのが透けて見えている事もあります。 奥歯の白い詰め物の変色を防ぐ方法としては保険外治療のセラミックインレーと呼ばれる陶材の詰め物をする方法があります。
左)金属インレー(保険内治療)真ん中)ゴールドインレー(保険外治療)右)セラミックインレー(保険外治療)
このように、白い歯にするためにはその原因や動機によって様々な方法があります。残念ながら見た目重視の欲求にこたえるための治療は多くの場合、保険外治療になります。治療法や金額について良く説明してもらい、メリット・デメリットをよく考えて、治療の方法を選択して下さい。 ★詰め物・被せ物の種類・料金はこちらから>>
最後に・・・
歯を白くするのに費用や時間、どこまで白くしたいかによって方法は変わってきます。 歯が綺麗だと、口元に自信が持てるようになり、笑顔の回数も増えます。 笑顔に自信が持てるようになると、社会性が向上し人間関係もよくなるというデータもあり、 白い歯を手に入れることはたくさんのメリットがあるようです。
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