子どもの虫歯予防に有効とされているフッ素ですが、そもそもフッ素とはどういう働きがあるのか、いつごろから塗るのが良いのかご存知でしょうか。この記事ではフッ素についての説明やフッ素塗布の始める時期、安全性についてもご紹介します。
フッ素とは?
フッ素(フッ化物)の特徴として、歯の表面のエナメル質と結合して歯を強く丈夫にし、酸の生成を抑制する働き、歯から溶け出すカルシウムを戻す再石灰化の働きがあります。
<フッ素の効果>
- ・歯の再石灰化で初期虫歯を修復
- ・丈夫な歯を作る
- ・虫歯菌の活動を抑える
フッ素塗布はいつから?
フッ素はいつから塗ればいいの?と小さなお子様を持つお母さんからよく質問されることがあります。
フッ素を塗るタイミングとしては歯が生えてきた時です。歯が生えて間もない時は、カルシウムを摂取しきれておらず、むし歯になりやすいのです。唾液の中のカルシウムを摂取し、歯がしっかりと硬化するまではフッ素をぬり、虫歯菌の活性化を弱めたり、口腔内の酸から歯を守りましょう。生えてきた歯がしっかりとカルシウムを摂取し、しっかりと硬化するまでは数年の年月がかかります。
歯の生え変わりが終了した数年後、大体高校生くらいまで、フッ素塗布は虫歯を抑制するのにとても効果的です。
大人になってからも歯が吸収する量は減りますが、歯から溶け出すカルシウムの再石灰化の促進に繋がる為、虫歯予防にフッ素入りの歯磨き粉はおすすめです。
フッ素塗布の安全性
フッ素の良し悪しについて、度々議論になりますが、摂取量の問題になってきます。フッ素の1日の推奨投与量は体重1kgあたり0.1mgまでとしています。 普通の歯磨きの使用でこの基準を上回ることは無い為安心して使って頂いて良いです。
フッ素塗布の方法
毎日の自宅でのケアと数ヶ月に1回の定期検診でのフッ素塗布でお子様の歯の健康を守りましょう。
自宅でも行えるフッ素塗布
毎日の歯磨きにフッ素が入った歯磨き粉がとてもおすすめです。 虫歯予防の為に毎日使いましょう。
歯科医院で行うフッ素塗布
歯科でのフッ素は市販のフッ素よりも濃度が高い為、数ヶ月に1回の塗布でしっかりとケアができます。
当院のフッ素塗布の流れは?
当院でのフッ素塗布では、まず歯のクリーニングを行い、歯の表面をフッ素が取り込まれやすい状態に整えます。その後、フッ素を歯ブラシなどで歯の1本ずつに歯面を塗布していきます。フッ素塗布後には、その働きを引き出すために、30分から1時間は飲食やうがいなどお口の中に何か物を入れることを避けるのが基本です。
当院ではお子様のフッ素塗布も行っております。
お子様の定期検診をご希望の方やフッ素塗布についてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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