歯列矯正は、歯に矯正装置を装着して歯を移動させながら歯並びを整えていく治療法ですが、歯を移動させた直後は治療前の位置に戻ろうとするため「リテーナー」をつける必要があります。
矯正直後の歯は不安定な状態で、通常よりも動きやすくなっているため、リテーナーをつけずに放置してしまうと、歯が後戻りを起こしてしまうのです。
ここでは、リテーナーの装着時間や主な種類について詳しくご説明します。
矯正を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
リテーナーとは？
リテーナーとは、矯正装置を外した後の歯が後戻りしないように装着する保定装置のことです。
矯正した後、新しい組織が作られるまで1年ほどの期間を要します。
それまでは歯が動きやすい状態になっているため、リテーナーをつけて組織の作り変えを待つ必要があるのです。
また、保定装置の使用期間は3年ほどですが、半永久的に保定装置を使うのが望ましいです。
保定装置は経年劣化しますので、劣化に応じて新しく作り替える必要があります。
リテーナーには取り外しできるものとできないものがありますが、取り外しできるものでも基本的には、食事と歯磨き以外の時間は常に着けていなければいけません。
矯正治療の効果を最大限に発揮するためにも、リテーナーの装着は欠かせないものになります。
リテーナーの種類
リテーナーには取り外し可能なものと、固定式のものがあります。
それぞれに保定する箇所や目的が違うため、患者様お一人おひとりに応じて判断しています。
プレートタイプ
一般的によく使用されるリテーナーが「プレートタイプ」のものです。
歯の裏側は薄い樹脂のプレートで押さえ、歯の表面をワイヤーで押さえ、表と裏で挟みこみながら歯並びを保ちます。
奥歯の噛み合わせを維持するのに向いている装置です。
取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際には外しておくこともできるため、清潔感を保ちやすいのもメリットです。
マウスピースタイプ
マウスピースタイプは、その名の通り、透明な樹脂で作られたマウスピース型のリテーナーです。歯列全体を覆うため、すべての歯の後戻りを防いでくれます。
インビザラインで治療された患者様にとっては違和感が少ないですが、リテーナーで初めてマウスピースを使われる方は噛んだときに違和感を感じることもあるでしょう。
一方で、透明なため周りに気づかれにくく審美性には優れています。
取り外しも可能なため、食事や歯磨きの邪魔になることもないでしょう。
ワイヤー固定タイプ
ワイヤー固定タイプは、前歯6本の裏でワイヤーを固定するタイプのリテーナーです。
歯の裏側に接着して固定するため、取り外しができません。
治療開始前の歯並びが重度のガタガタだった場合、矯正後に前歯が動かないようにワイヤー固定タイプのリテーナーが使われます。
取り外しができず汚れがたまりやすいため、定期的なクリーニングが必要になるでしょう。
当院の特徴
院内ラボ（歯科技工所）の併設のメリット
クオリティが高く安全な治療
クオリティの高い矯正施術には、患者様・歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士が治療の内容を理解し、相互に連携を図ることが重要であると考えています。
歯としての機能を回復するだけでなく、適合が良く審美的な面も考慮し作製しています。患者様に寄り添いながら、クオリティが高く安心・安全な治療をご提供しています。
技工物作製の期間を短縮
元町院では院内ラボを完備していることで、発注や郵送等にかかる時間を省けるため、技工物作製の時間を短縮が可能となり、急ぎの依頼に対しても短期間で間に合わせることができます。（歯の状態・状況にもよります）
急な依頼トラブル時も即日対応。
万が一トラブルが起こった場合でも調整ができるので即日対応が可能です。
（ただし調整だけで対応し切れない場合は、修正のため数日かかることもあります。）
高性能歯科用CT
従来のX線写真では2次元画像（平面画像）の情報しか得られませんでしたが、歯科用CTスキャンでは3次元画像（立体画像）が取得でき、より安全で正確な治療計画の立案が可能です。
矯正治療においては、顎の骨の状態や神経・血管の位置が詳細に確認でき、精密な治療が実現できます。
