口内炎とは?
お口の中にできる炎症を広く口内炎と呼びます。口内炎にはさまざまな種類があり、ひと目見ただけでは簡単に診断がつかないものもあります。日頃からかかりつけの歯科医院で定期検診を受けていると、変化にも気が付きやすく早期治療が受けられるメリットがあります。
口内炎の原因
口内炎には、お口の中の局所的な原因によるものもあれば、全身的な要因から生じているものもあります。単に食べ物のビタミン不足や疲れから起きているとされるものもあれば、体の病気が元でできているものもあるのです。理由がはっきり分かっているものは口内炎とは言わないという学説もあり、口内炎の分類は、形や症状、原因により様々です。
アフタ性口内炎
アフタとは境目がくっきりした丸い小さな炎症で、表面が白や黄色で周りが赤く見えるお口の粘膜の病気です。多くの場合はしみる症状があり、1〜2週間ほどで治りますが、その中にも様々な理由があります。ストレスや疲れで免疫力が低下したり、必要な栄養のバランスが崩れたりして起きることもありますが、診断が難しいことも少なくありません。
複数できていたり他に症状があったり、範囲が広いときや何度も再発するような場合などには全身の病気からきていることもあります。たとえば、ベーチェット病の一つの症状として慢性再発性アフタが知られています。いずれにしても、長引くようであればすぐに受診することをおすすめします。
ウイルス性 口内炎
口内炎には大きく分けて、ウイルスによるものとそうではないものがあります。たとえば、ヘルペス性口内炎をおこす単純ヘルペスウイルスや子供に多いヘルパンギーナの原因となるコクサッキーウイルスA群など各種のウイルスが口内炎の症状をひきおこします。ウイルス性のものにはステロイド系の軟膏が使えないことや、様々な体の病気が隠れている場合もあり、医科の病院を受診したり、経過を見ていく必要があります。
褥瘡性潰瘍
義歯やかぶせものなど、お口に入っているものが合わなくなり、舌や頬の粘膜などを傷つけた時にできた傷が潰瘍になったものを褥瘡性潰瘍と言います。痛みがあり、これをそのまま放置しておくと周囲が盛り上がったり、表面にただれやしこりができます。長く刺激が続くと、口腔がんの原因になる可能性があるとも言われています。合わなくなった義歯やかぶせものを直せば綺麗に治ってくることがほとんどなので、早めに歯科医院を受診してください。
その他
梅毒やクラミジアなどの性感染症による口内炎、カビの一種でもともとお口の中になる常在菌であるカンジダ菌が免疫力の低下で白い膜のように増殖したカンジダ性口内炎などがあります。初期の口腔がんでは口内炎とほとんど似た症状しかないことが知られています。
口内炎は治療すべき?
いわゆる口内炎は体調を整えることで治ってくることが多いです。しかし全身の病気の症状の一つ、あるいは悪性のものである可能性があり、その場合は医師・歯科医師による慎重な診断が必要です。いつもと違う口内炎や2週間以上続いている場合は早めの受診をお勧めします。日頃から定期検診を受けていたり、お口の中をチェックする習慣があるとそのような口内炎も見つかりやすくなります。
口内炎に関するよくある質問と回答
- 口内炎がずっと治りませんが、サプリなどを飲めば治りますか?
- 一般的な口内炎ではなく粘膜の病気や悪性のものなどである可能性もあり、適切な検査が必要なことがあります。口腔外科や医科の病院をご紹介する場合もあるので、ご自分だけで悩まずにまずはかかりつけの歯科医院を受診してください。状況によってはすぐに専門的な治療を開始する必要があることもあります。特に、2週間以上治らない場合は必ずすぐに相談してください。
- 口内炎にステロイド軟膏を自分で塗っていいですか?
- 口内炎には種類があり、その中にはステロイドを塗るとかえって悪くなるものがあると知られています。正しい治療を受けるためには診断が必要です。歯科医院を受診してください。
- いつもの口内炎と違う気がします。
- お口の中にできる粘膜の病気の可能性もあります。また、いろいろな病気でお口の中の粘膜に病変があらわれることもあります。早期発見で正しい治療を受けるために診断を受けてください。
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