歯のホワイトニングとは?
白い歯でにっこり笑うと、相手に明るい印象を与えることができます。また、さわやかで清潔感のある印象にもなるため、芸能人のような白い歯にあこがれ、ホワイトニングを考える人もいるのではないでしょうか。
欧米や南米では、笑ったときに歯がきれいであることがとても重要とされています。好印象を与えるだけでなくマナーの一環ともされるため、歯のホワイトニングをする人は増えてきているのです。
ホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素が主成分のホワイトニング剤を歯の表面に塗ります。これにより、生活習慣などが原因で歯についてしまった着色物が分解、無色透明化され、白い歯となるのです。
ホワイトニング方法には、歯科クリニックで行うオフィスホワイトニング、自宅でできるホームホワイトニング、両方のメリットをあわせたデュアルホワイトニングの3種類があります。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングで使用する薬剤は、後述するホームホワイトニングで使用する薬剤よりもより高濃度で漂白効果の高いものです。安全性が認められた歯のホワイトニング用のもので、家庭用の漂白剤とは全く異なります。
また、ホワイトニング効果をアップする機器も併用します。そのため、ほとんどの人は1回や数回程度の施術で効果を実感できるでしょう。
施術時間は1時間程度なので忙しい人でもチャレンジでき、プロの施術を受けているという安心感もあります。また、施術をすべてやってもらえるので、自分でホワイトニングする手間がかからないこともメリットです。
さらに、白さの度合いを調整できるため、輝く白にしたい、自然な色にしたいなどの希望が叶うという特徴もあります。
しかし、オフィスホワイトニングはホームホワイトニングと比較すると、色持ちが3~6カ月程度と短めなため、定期的に通院する必要があります。とにかく短期間で歯を白くしたい人向けの方法といえるでしょう。
オフィスホワイトニングの手順
- オフィスホワイトニングでは、まず、ホワイトニングに関する説明とカウンセリングが行われます。心配な点や疑問点があればここで解消しておきましょう。
- 次に、口の中の状態を診察します。詳しくは後述しますが、状態によってはホワイトニングができなかったり、施術しても白くなりにくかったりするからです。
さらに、専用の色見本を使って現在の歯の色を確認します。これにより、施術後どの程度白くなったかを比較できます。 - 次はいよいよホワイトニングです。歯に専用のジェルを塗り、機械で光を照射します。ホワイトニング終了後、再び色見本を使って歯の色や透明度を確認します。
1度の施術で希望の色味にならなかった場合は、数回の通院が必要です。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科クリニックで自分の歯にあったマウストレーを作成し、そこにホワイトニング剤を入れ、毎日規定の時間口にはめて行います。自宅で、生活習慣にあわせて好きな時間に行えることは大きなメリットです。
オフィスホワイトニングより濃度の低い薬剤を使うため、白さを実感するには2週間ほどかかります。また、1日6~8時間ほどマウストレーを装着する必要があります。
しかし、時間をかけた分オフィスホワイトニングより色持ちがよく、一般的には半年から1年程度後戻りしません。さらに、オフィスホワイトニングより白くでき、効果の出にくい歯も白くなる可能性があります。
また、オフィスホワイトニングで使用するような機械を必要としないため、比較的価格が低めなのも人気のポイントです。毎日長時間のホワイトニングは大変に思えますが、睡眠中に装着するなど、生活習慣と無理なく組み合わせると負担を減らせるでしょう。
ホームホワイトニングの手順
- オフィスホワイトニングと同様、歯科クリニックでホワイトニングについての説明やカウンセリングがあります。次に口内の診察を行い、色見本を使って現在の歯の色味を確認します。
- さらに、マウストレー作成用の歯型をとり、1度目の施術は終了です。マウストレーが出来上がったら、クリニックでフィット具合をチェックします。
- 自宅では、マウストレーに自分でホワイトニング剤を注入し、毎日6~8時間装着します。もし、ホワイトニング剤がマウストレーからはみ出たら、都度ティッシュなどでふき取りましょう。
- ホワイトニング期間中は週に1度ほど歯科クリニックに通院し、歯や歯肉の状態、進行状況をチェックします。ホワイトニングが完了したら、クリニックで歯の色味や透明度を確認し、終了です。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用により、両方のメリットを取り入れ、デメリットを少なくするホワイトニング方法です。オフィスホワイトニングのスピーディーさとホームホワイトニングの確実性や持続性、両方を望む人向けといえるでしょう。結婚式を控えているなど、短期間でしっかり白くする必要のある人におすすめです。
黄ばみが強かったり、体質的に白くなりにくかったりなど、単体のホワイトニングでは効果が出にくい人も、デュアルホワイトニングで効果を実感できる可能性があります。また、白さが長持ちし後戻りしにくいため、通院頻度を減らすことができるのも嬉しいポイントです。
後悔する前に知っておきたい!ホワイトニングの知識
ホワイトニングが適さない歯の種類や、ホワイトニングを行ってはいけない人、ホワイトニング後に気をつけるべきケアについて解説します。これらの注意点をきちんと知っておき、後悔のないホワイトニングに役立てましょう。
ホワイトニングが適さない場合も
歯の状態によってはホワイトニングができないことがあります。虫歯があったり治療中の歯があったりする場合は、ホワイトニング剤が刺激になってしまうため、先に治療を完了しましょう。歯にひびが入っている場合は、そのヒビから歯の奥にホワイトニング剤が入ってしまい、歯にダメージを負うことがあります。
また、ホワイトニングの効果があるのは、神経が生きている自分の歯です。そのため、神経を抜いてしまった歯、入れ歯、差し歯などはホワイトニングできません。
さらに、ホワイトニングをしてはいけない人もいます。ホワイトニング剤に含まれる成分を分解できない「無カタラーゼ症」の人は、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングにかかわらず行うことはできません。また、妊娠中、授乳中の人への安全性も確立されていないため、おすすめできません。
ホワイトニング後にも注意が必要
ホワイトニングで後悔しないために、必ず守るべき注意点があります。オフィスホワイトニングの施術終了後30分間は、コーヒーなど色の濃い飲食物や喫煙を避けるべきです。
このタイミングで濃い色の飲食や喫煙をすると、かえって着色がひどくなってしまいます。また、安定した効果を得るため、24時間は同様に着色しやすい飲食物、嗜好品、口紅などの化粧品を避けましょう。
ホームホワイトニングでも、終了後30分間は色の濃い食べ物や喫煙を避けます。そのほかの時間帯でも、色の濃い飲食や喫煙をするたび、うがいや歯磨きなどのケアを行うと効果的です。
後悔のないホワイトニングを
ホワイトニングの種類や手順、メリットなどを解説しました。歯の色が明るくなると気分も明るくなり、自然と笑顔が増えていくでしょう。ホワイトニングは後悔のないよう、説明やカウンセリングのしっかりしたクリニックを選ぶのがおすすめです。
神谷歯科医院では、インフォームドコンセントを重視し、施術前に疑問や不安をしっかり解消します。最新の医療システムを導入したインプラントや矯正治療、オフィス・ホーム・デュアルホワイトニングが可能です。
ぜひ、神谷歯科医院で安心と満足のホワイトニングを見つけてください。
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