インプラント治療って?知っておきたい基礎知識

インプラントとは?

インプラントとは、虫歯や歯槽膿漏などの原因で歯が失われたところに、インプラントという人工的な歯の根っこ(人工歯根)を埋め、その上に人工の歯を作る治療法です。 現在では、歯科治療における『インプラント治療』という言葉がよく知られるようになってきました。 歯科用語では「人工歯根」のことを「インプラント」と呼んでいます。
インプラントは、天然の歯と同じような噛み心地と、外見を回復します。 また歯を失った部分だけの治療になりますので、入れ歯のバネで両側の歯を痛めたり、ブリッジのように両側の健康な歯を削ったりすることがありません。

インプラント治療の説明図

インプラントと天然歯の違い

インプラント体と周りの骨とは隙間がなく、くっ付いた状態です。
一方、天然歯の歯根の周りにはクッションの役割を担う歯根膜という組織があります。
そのため、かむと歯はわずかに沈み込みます。またこの中には、かんだ時にかかる圧力を鋭敏に感知して、かむ力をコントロールするためのセンサー(受容器)もあります。 インプラントにはこのようなクッションもセンサーもありません。
骨の弾力によるほんの僅かな沈み込みしか生じません。 かむ力はあごの骨の周りの骨膜、かむための筋肉、あごの関節などにあるセンサーによってコントロールされますが、歯根膜にあるセンサーに比べ「感度」が劣るため、かみ合わせには十分に注意する必要があります。 また、インプラントの周りの粘膜(歯の場合は歯肉)は天然歯と異なっています。天然歯では、歯肉はエナメル質と付着上皮と呼ばれる部分で、その下の結合組織はセメント質と結合し、細菌などが容易に侵入できないようになっています。インプラントにはそのような構造はなく、細菌は容易にインプラントと粘膜の間に侵入します。そのため、歯ブラシによる清掃やメンテナンスが重要となります。

インプラントと天然歯の違い

インプラント・入れ歯・ブリッジの比較

【インプラント】
見た目⇒◎天然歯との差なし
衛生面⇒◎定期的にメンテナンスをすれば永久的に使える
噛む力⇒◎天然歯と変わらず100%の力で噛めます! 本物の歯と変わらず違和感なくお食事ができます。
健康な歯への影響⇒なし
違和感⇒なし

【入れ歯】
見た目⇒△
衛生面⇒△
噛む力⇒△部分入れ歯の場合天然歯の30%から40%
健康な歯への影響⇒多少あり
違和感⇒あり

【ブリッジ】
見た目⇒◯
衛生面⇒△
噛む力⇒◯天然歯の60%程度※ただしブリッジをかける歯の状態にもよります。
健康な歯への影響⇒あり
違和感⇒多少あり

インプラントは費用が高いというデメリットはあるものの、ピンポイントで治療ができる分ほかの歯への負担が少なく、治療後のメンテナンスもしやすいのは大きなメリットです。 ただ、手術をしたくないという場合はブリッジや入れ歯のほうがいいかもしれません。見た目の問題についても、保険適用外の治療にはなるもののブリッジや入れ歯にも目立ちにくいタイプもあります。 最終的に長期的な歯の健康を考えた場合、インプラントをお勧め致します。

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インプラントのメリット

入れ歯のような痛みや違和感がない

食べ物を噛む際、前歯や犬歯と違って奥歯には大きな力がかかるため、入れ歯が合っていない場合、強く噛むと入れ歯が歯茎にあたって痛みを感じることがあります。それに対してインプラントは、自分の歯のように噛めるため、入れ歯のような違和感がありません。
また、残った歯に影響なく(削ったり、維持装置をつけたりせずに)回復させられる。

しっかり噛めるようになる
歯を失った場合に行われる歯科治療の中で、咀嚼力が最も天然歯に近いと言われているのがインプラントです。インプラントの素材として使われているチタンは、骨に埋め込むと周囲の組織と結合する性質を持つため、時間とともに骨に根付いてしっかり噛めるようになります。噛む力は、天然の歯と同等から80%近くまで回復させられる。患者様の中には天然歯とインプラントの歯と区別がつかない程、機能回復する方もいらっしゃいます。

発音しやすくなる


奥歯がないと、そこから息が漏れるせいで、「き」「し」「ち」などのイ段の発音がうまくできない場合があります。また、入れ歯が合わないと、話している最中にずれたり外れたりすることがありますが、奥歯にインプラントを入れることによって会話中のストレスが軽減されます。



骨吸収の進行を抑える


ヒトの骨は骨代謝によって吸収と再生を繰り返し、新しい組織へと生まれ変わります。入れ歯やブリッジの場合、骨に刺激が伝わらないため骨吸収が進んでしまう一方、奥歯をインプラントにするとしっかり噛めるため、刺激が骨に伝わって骨吸収が抑えられます。

噛み合わせのバランスが整う
奥歯がないことで歯に加わる力が偏るためで、噛み合わせのバランスが崩れてしまいます。それにより、肩こりや頭痛などが引き起こされるほか、顔貌の歪みが生じることがあります。インプラントで噛み合わせを調整することで、体全体の左右のバランスが整います。

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インプラントができないと言われた方に

ようやく決意をして、インプラントしようと思ったら、インプラントができませんと言われた方もいらっしゃいます。インプラントができないといわれた方の理由は、さまざまですが、その一番の理由は、骨が薄い、とかインプラントをいれるだけの骨が残っていないという場合がほとんどです。歯が抜けてしまったり歯の病気が原因で周りにある「歯槽骨」が減っていたりすると、インプラントを埋め込むために必要な骨の量が足りない場合があります。しかし、あきらめてはいけません。骨がなくなってしまった部位に人工骨や自分の骨を移植して骨の再生を促す「GBR法」を使えばそんな悩みは吹き飛びます。一般的には4~6カ月程度で骨が再生されるので、その後インプラントがしっかり固定されたら人口歯を装着して完成です。

「GBR法」
骨の厚さが不足していると、インプラントを埋入しても骨から露出してしまいます。歯を失ってから時間が経過していると、周囲の歯槽骨が吸収されていきます。歯槽骨が不足している部分に、粉砕した自家骨もしくは骨補填材を置き、その上にメンブレンという人工膜を置きます。歯肉などの柔らかい組織が混入しなくなるので、骨の再生が促進されます。個人差がありますが、4~6ヶ月で歯槽骨が再生されインプラントの安定性が確保されます。

患者様の状況により、GBRとインプラント埋入を同時に行う場合とGBRを先に行う場合に分けています。増やしたい骨の量はその原因となります。増やす骨の量がさほど多くないときは、インプラントの埋入手術とGBRを同時に行います。まず、その骨の高さの不足しているところにインプラントを骨のほしい高さの所まで埋入します。逆に、増やしたい骨の量が多い場合には、インプラントの埋入手術と同時に行わず、先に骨の再生治療のみを行います。骨が増えたのが確認された後、インプラントの埋入手術を行います。

インプラントの中でも、前歯部のインプラントは一番難しいです、審美性もかかってますから。歯を失うと歯肉の位置が変わっていきます。それは、歯肉の中にある顎の骨が吸収されていくからです。骨が吸収された状態でインプラントを行うと、歯肉と歯冠のバランスが悪くなってしまいます。GBRを行い、垂直的に骨の量を増やすことで歯肉と歯冠のバランスがより自然に仕上がるようになりました。
GBRを行うかどうか、インプラント埋入と同時にするか先にGBRをするか、きちんと検査が必要となります。ぜひインプラント手術をお考えの場合は神谷歯科医院にご相談ください。

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▶︎インプラントに関連する参考ブログ記事はこちらから
2019.01.07「インプラント手術の流れ・注意点とメンテナンス」>>
2018.11.16「神戸でインプラント治療を行うのにおすすめのクリニック」>>
2018.08.24「神戸でインプラント治療を行う際のポイント」>>