自宅で出来る歯垢除去と歯科医院で出来る歯石除去

スタッフブログ(予防・ホワイトニング)

最近では、テレビや雑誌でよく目にする歯科情報。定期検診の重要性を伝えるものが多くなり、お問い合わせもとても多くなりました。 今日は、歯科医院で受けれるクリーニングと、ご自宅でも行える予防法をお伝えします。

歯ブラシを持った歯科衛生士の画像

歯石除去と歯垢除去

まず、歯科医院で出来る予防法(歯石除去)と自宅での予防法(歯垢除去)の違いについてお伝えします。 歯垢は、ご自身で落とせるもので、歯石は基本的には歯科医院で歯科医師もしくは、歯科衛生士が取るものです。
歯を磨いていないと歯の表面がザラザラ、ヌメヌメしてきます。 これは、歯垢がついてきているサインです。一方、歯石は歯垢が数日経って、石灰化して、石のように固まったものを言います。

歯垢について詳しく言いますと、歯垢は細菌の塊です。 細菌同士は、強く結びつき、デンタルバイオフィルムという、集落を作って、歯の表面からはがれないようにくっついています。
デンタルバイオフィルムになると、歯ブラシ等で念入りにこすらないとなかなか取れません。 放っておくと、虫歯や歯周病を引き起こしてしまいますので、歯垢はつき始めのうちにしっかり落としましょう。
歯石は歯垢が固まったものを言います。歯石には2種類あり、歯茎の上につく縁上歯石(えんじょうしせき)と 歯周ポケットの中につく、縁下歯石(えんかしせき)と言うものです。 縁上歯石は基本的には歯垢が唾液と混ざって固まるので、白っぽいもの、もしくは黄色っぽいものが多いです。 一方、縁下歯石は歯茎か らの出血と混ざって固まることが多いので、黒っぽい色をしており、固く歯の根っこについています。
特に縁下歯石は歯周病を進行させる大きな原因になっています。

歯石除去の画像

歯石がついてくると、歯周病を引き起こしやすいお口の環境になっていきますので、歯石になる前の、歯垢の時点でしっかりお手入れすることをお勧めします。

 

自宅での予防法

  • ・食べた後、30分以内に歯磨きしましょう。
  • ・歯ブラシは歯垢をしっかり落とせるものを使用しましょう。
    (月1回の歯ブラシ交換、自分に合った歯ブラシの選択)
  • ・デンタルフロス(糸ようじ)、歯間ブラシを使って歯の間のお手入れをしましょう

デンタルフロスと歯ブラシの画像

気を付けていても、口の中は狭いし、見えにくいし、さらには、歯の裏や歯が重なっている部分、一番奥の歯・・など、歯ブラシ等の道具が届きにくい場所もあります。
そういった場所は、落ちにくい汚れになっている場合があります。
そういった場所から虫歯や歯周病になることが多いので、定期的に歯科医院に行って、クリーニングを受けていただくことをお勧めします。
ご希望があれば、歯垢がどこに残っているか、よくわかる材料(染色剤と言います)を使って、普段のお手入れの相談やアドバイスもしていますので、お気軽にお声かけ下さい。

歯石になる前に、しっかりお手入れを

歯垢や歯石についてのお話いかがだったでしょうか?歯石になる前の歯垢のうちにしっかりお手入れすることが、まずは大事です。
しかし、自分のお口の中には汚れが取りづらい場所があることも知って頂きたいです。 万が一、歯石を取ったことがない、歯石をずいぶん取っていないなど、少しでも不安があるようでしたら歯科医院にご相談下さい。

歯茎から上の歯石だけでなく、見えない歯周ポケット内にも歯石がついている可能性は十分あります。
歯周病や虫歯で歯を失う方は、沢山います。そして、皆さんが言う言葉、「もっと歯を大事にしとけばよかった…。」「もっと早く歯医者に行けばよかった…。」そうならないためにも、定期的な検診が皆さんの歯の寿命を延ばしてくれます。
神谷歯科医院は日曜診療、よる20時まで診療しておりますので是非一度定期検診へおこしください!

 


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