虫歯は子供の方がなりやすいと思っていませんか。
ところが大人の虫歯は痛みが出にくく気づきにくいため、歯痛で歯医者を訪れたときには、かなり悪化している場合が少なくありません。
最近の国内外の調査では虫歯も歯周病と同様に歯を失う大きな原因であることがわかっています。とりわけ40歳以上の中高年層では、約4割の人が虫歯によって歯を失っています。
虫歯を放置していると、歯痛や噛み合わせの悪化、食欲不振、消化不良など、日常生活に様々な影響が及びます。
今回は虫歯はどのような場合になりやすいのか、毎日の生活での予防方法についてご紹介していきます。
虫歯になる前に確認したい日頃のチェック5つの項目
虫歯になりやすい人の日頃の習慣として考えられる5つの項目をご紹介いたします。
自分に当てはまっているところはないか、確認してみてください。
1. 歯磨きの回数が少ない
歯磨きの回数が一日に1回など極端に少ない場合、歯に虫歯の原因となるプラークが溜まりやすい状態になります。
また、食べかすなども口内に長期間残ってしまうことに。
食べかすが溜まった状態は虫歯菌の増殖を招く原因になります。
2. 間食やだらだら食べることが多い
唾液には殺菌効果があり、口内を中性に保ってくれます。
中性の状態は虫歯菌が増殖しにくくなりますが、食べ物を食べたあとは口内が酸性になり、さらに唾液によって中性に戻るまでには1時間程度かかります。
本来は一度食事をすると2、3時間は食べ物を口に入れないのが理想です。
間食が多かったり、だらだらと何度も食べるような習慣がついていると口内がなかなか中性に戻らず、虫歯菌が増殖しやすくなってしまいます。
3. 甘いものをよく食べる
虫歯菌は、甘いものの中に含まれる糖分をエサにして増殖していきます。
普段の食事以外にも甘いものを食べる習慣が身についているという方は、特に注意しましょう。
間食は、先ほどもご紹介したように口内の環境を酸性にする原因にもなります。
4. 口の中が乾燥しやすい
口の中は唾液によって清潔に保たれていますが、唾液が少ないと殺菌効果が弱くなります。
口の中が乾燥しやすいという方は虫歯になりやすい人となります。
加齢、薬の副作用、また口呼吸などによって口内は乾燥した状態になりやすいです。
5. しばらく歯医者に行っていない
しばらく歯医者に行っていない、歯医者に行く習慣がないという方は、知らないうちに虫歯を増やしてしまっている可能性があります。
定期的に歯医者に通っていると虫歯になる前の歯を発見することができますし、また初期段階の虫歯であればすぐに治療が完了します。
歯に違和感がある、歯が痛むといった本格的な虫歯の症状が出る前に、歯医者に検診に行くようにしましょう。
虫歯になりやすい習慣の改善方法4選
虫歯になりやすい習慣は、ちょっとした心がけで改善することができます。
虫歯になりやすい習慣の改善方法をご紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。
1. 歯磨きの回数を多くする
歯磨きの回数が少ないという方は、まず歯磨きの回数を増やすことから始めてみてください。
朝、昼、夜と最低3回、または食事のあとに歯磨きをする習慣を身につけましょう。
口内を清潔に保ち、虫歯菌が増殖しにくい環境に整えられます。
2. 口呼吸をやめる
口呼吸は、口内を乾燥させる原因の一つです。
薬の副作用や加齢などでやむを得ない場合もありますが、まずは口呼吸をしていないか確認してみましょう。
積極的に水分を摂取することも、口内の乾燥を防ぐことに役立ちます。
3. デンタルケア用品を利用する
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロス、電動歯ブラシなどのデンタルケア用品を取り入れるという改善方法もあります。
日頃の歯磨きだけでは取り除けない食べカス、歯垢をしっかり除去できます。
虫歯の発生、進行を予防するフッ歯磨剤を取り入れたり、口内環境を清潔にするマウスウォッシュを利用するのもおすすめです。
4. 間食や甘いものを食べる回数を減らす
間食は口内環境を虫歯菌が増殖しやすい環境に導き、甘いものは虫歯菌のエサになります。
間食に甘いものを食べる機会が多い方はその回数を減らすようにしましょう。
食後に食べてすぐに歯磨きをするなどの改善方法を取ることもおすすめです。
虫歯になる前に虫歯になりにくい習慣を身につけることが大切
虫歯は放置すると治療が大変になります。
気づいてからでは遅いというケースも多いので、虫歯になる前にしっかり虫歯になりにくい習慣を身につけていくようにしましょう。
定期的に歯科検診を受けて、口内、歯の状態をチェックしたり、歯磨きの指導を受けることも大切です。
しばらく歯医者に行っていないという方は、まずは歯科検診を受けてみてはいかがでしょうか。